らくだはお気楽
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013: クリーム より

傷つけた償いもせず傷ついたものも癒せずクリームをぬる
わたつみいさな。 (乱切りくじら)

 生きていくって、人と関わるって、こういうことだと思う。
 償うってのは傷つけた側を納得させる方便みたいなもので、どんな傷でもつけてしまえばなかったことには出来ないのだから。事故保証のようにお金で決着つける以外、ない。それにしたって死んだ人は生き返らないし。最後は心ある言葉、なんだろうけど……やっぱり傷が消えてなくなるわけではない。
 この歌、読めば読むほど深いなぁ。「クリームをぬる」が効いている。涙も出ないのに心から血が流れる、そんな感じ。やっぱりクリーム塗りこんでも癒せない傷だ。

以下、お好み選歌

作者名(作者ブログ名)
著作権は作者に帰属する。


ねこまた@葛城 (ねこちぐら)
念入りに泡立てられたクリームをふわり浮かべて夜を渡ろう

かっぱ (きゅーりをこのむ)
会心のクリームシチューが冷えてゆく君とわたしの無言のなかで

ハナ (象の求愛ダンス)
脳味噌に生クリームをぶちこんでとろとろすぎる恋を頬張る

佐田やよい (言の波紋)
サヨナラと声だけ残しゆく人の緑哀しきクリームソーダ

五十嵐きよみ(ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
余さずにくちづけされた五指のうち冷たい指ですくうクリーム

佐原みつる (あるいは歌をうたうのだろう)
溜息のひとつと半分ほど取ってハンドクリーム腕まで伸ばす

ひぐらしひなつ (エデンの廃園 ー題詠百首のためにー)
計画は未遂に終わりはみだしたクリーム避けて雑踏が過ぐ 

やすまる (やすまる)
黎明にクリーム状の湯に溺れ岸辺の草に掴まり損ね

逢森凪(みそじのみそひともじ)
溶けていくソフトクリームさながらにわたしのぜんぶ舐めとって 今

大辻隆弘 (大辻隆弘 題詠100首のために)
首すじに生クリームを塗りたくり「お舐めなさい」といふなら舐める

まほし (うた・たね)
みずからの手で手をつつむクリームの桃の葉エキス香る夕ぐれ

2006/09/30  | trackback(0) | comment(0)


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