らくだはお気楽
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011 からっぽ より

厳重に仕舞われていた真四角の箱にあふれるほどのからっぽ
青野ことり (こ と り の ( 目 )

 あふれるほどのからっぽ――なんという表現。既成概念にとらわれていてはこういう言葉は出てこない。
 じわーっと伝わってくる哀しみ。空虚そのものが哀しいとも言えるが、封印した何か、(感情、例えば憎しみとか)が風化した挙句空虚が箱を満たしたと解釈してもいいかと思う。

以下、お好み選歌

作者名(作者ブログ名)
著作権は作者に帰属する


aruka (外灯都市)
きみの胸そのからっぽの鳥カゴに鳴かない鳥をいれたのはだれ?

富田林薫 (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
新しいからっぽの箱手にもって春の空気を詰めてまわろう

謎彦 (ジャポン玉)
蓮まさにひらかむとする躬のうちに精いつぱいのからつぽを持つ

みなとけいじ (海馬)
ドヤ街の雑踏に立つからっぽの壜でありしかビル風に泣く

松本響 (春色ぶれす SIDE-D)
からっぽのくちびるだけがのこされてよるのむこうにあなたはいない

愛観 (ひ と ひ ら こ と ば)
携えるもの残るもの何もないからっぽの手に歌だけ持って

佐原みつる (あるいは歌をうたうのだろう)
からっぽの鞄を抱え早春の波打ち際に冷やされている

素人屋 (素人屋雑貨店)
産み終えてからっぽとなり・・・わたくしに満ち満ちてくる獣の母性

みずすまし (水紋)
時として世のしがらみも捨ておきて野に立ち心からっぽにせむ

くろ (鎌倉日記)
星月の井戸はからつぽ包丁をむかしおまへが落としたせゐで

みち。 (虹色アドレナリン。)
からっぽでいっぱいになるごみ袋 軽い軽くて泣きそうだ もう

舞姫 (Thirty One 題詠100首置き場)
からっぽの胃に泡盛をつめこんで父の孤独に近づいてみる

寒竹茄子夫 (鶴太屋別館「マニエリスム」)
からつぽの繭と思(も)ひしが糸をはき睡るかひこのいくひやくの夢魔

星桔梗 (風船がわれるまで)
からっぽの箱に涙の跡ひとつ秘密のままにしておきましょう

小籠良夜 (DARKSIDE OF THE MOON)
幾度目の地上の憂さよわが故郷(くに)の墓を暴けばからっぽの柩

浅井あばり (ギンガムクロス)
からっぽのテューバ震える雨ならば来世にくらい徒歩でも行ける

遠藤しなもん (忘れちゃった。)
からっぽの「ぽ」ってあたりで笑ったら何かちからが湧いてきたのよ

2006/09/25  | trackback(0) | comment(0)


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