らくだはお気楽
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074:刃 より

まな板の朝の光を切り刻む出刃包丁はやさしい楽器
ウクレレ (ポケット短歌。-ウクレレ式短歌blog-)

 出刃包丁という言葉がこんなに不釣り合いな景はないんじゃないか。
 朝の光に満ちた台所の、水もキラキラして見えるまな板の上の、「光を切り刻む」それは詩的な措辞なのに、やさしい楽器という結句とのあいだに「出刃包丁」、キラキラ~な朝の景で、一瞬ぎょっと目を瞠ってしまう。
 もちろんお題だから出てきた出刃包丁なんだろうし、主体は料理が得意で何種類もの包丁を使い分けていて、当たり前に出刃を使うのかもしれない。
 
 でも、出刃包丁って基本は魚用だよね。朝っぱらからまな板で「やさしい楽器」の音を鳴らすような使い方はしないのでは?
 切り刻む、やさしい楽器という措辞からはキャベツの千切りみたいな音を連想するけど……漁師町で、なめろうなんか作っているとか?
 
 グロい景を皮肉に詠んでいる、という読み方をすると、「やさしい」が恐ろしく見えてくる^^;
 深読みしすぎかしらん?

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬省略


(許せないなら許さなくていい)
徳用の箱の替え刃のそれぞれの薄い刃先のつめたいひかり

南野耕平 (ボクといっしょに走りま専科)
忍ばせた刃が錆びていることはコンセンサスのような論戦

足知 (ぶらつくらずべりい)
舌だけで殺せんねんでそう言ってあなたは長い刃を見せる

吾妻誠一 (闇の太陽)
シェーバーの型番のメモ取り出して替刃を探す閉店間際

猫丘ひこ乃 (ふりつむ☆ぷりずむ別館)
腕のように膨らんでいるパン生地に刃をあて入れるクープ3本

夏樹かのこ (鹿の子帳)
巷では凶器にもなる刃を握り猫手作ってピーマンを切る

佐藤紀子 (encantada)
刃をねかせスッと削ぎとる生ハムの透き通りさうに薄きひとひら

(七十路ばばの独り言)
魚捌く出刃の切っ先つとそれて指先の血が魚血に混ざる

黒崎聡美 (ゆびおり短歌)
曇天に鈍い光を放つ刃で種なし柿をただ剥いていた

小林ちい (ゆれる残像)
変遷を恐れていては進めないカッターの刃をパキンと折った

2013/03/02  | trackback(0) | comment(0)


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