らくだはお気楽
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061:有無 より

なめくじに母性の有無を訊ねてもかたつむりほど流暢ではない
伏木田遊戯 (卓上驟雨)

 とぼけ方というかすかし方というか、なんとも独特なおもしろさ。
 まず、なめくじの母性ですよ!母性!なめくじに? よくそんな事思いつく。
 でもって「流暢」という言葉の巧さ。なめくじよりかたつむりの方が動きがなめらかに見えるけど、質疑応答まで流暢とは思わなかった。
 つか、初見では、母性が流暢ってどゆこと?とか思っちゃったし^^;
 
 この歌は、それこそ主体の有無があまりはっきりしないが、いるとして、なめくじもかたつむりもどちらも貶していないところがいい。流暢だからってかたつむりが偉いわけでもなし、そも母性の有無なんて多分どうでもいいんだろう。ただ、主体は気になった、で、「流暢ではない」。この感覚が、なんとも不思議でおもしろい。
 
 調べてみるとなめくじとかたつむりは仲間で、雌雄同体らしい。自家受精可能だが、一般には他の個体と相互に交尾することで受精し産卵する(ウィキペディアより)、らしい。
 さて、交尾するとき、雌雄(の立場?)をどうやって決めるんだろう? などと考えているうち、この歌がなめくじの交尾の際の雄の心理にも読めて、可笑しくなってきた。
 
 「俺の方が男なんだからお前卵産めよ」
 「いきなり言われたって、そんな簡単に母性は生まれん!」
 
 ……スミマセン、まじめに読んでますが、こうなっちゃうのがお気楽堂、ということで。m(__)m

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬省略


船坂圭之介 (kei's anex room)
有無をすら言はさぬ友の眸の光り生きゆくことの辛き葛藤

天鈿女聖 (うずめの花ビラ)
争いはだんだん醜くなっていき有無を言わさずのびた冷や麦

吾妻誠一 (闇の太陽)
物件の占有無きも調べずに鼓動高める競売の朝

草間環 (前略草々)
悲しみの有無をいちいち確かめて優しい人が帰る夕時

おおみはじめ (探花)
てんてんの有無で発音変わるけどあれはなんだと問うウムラウト

夏樹かのこ (鹿の子帳)
Yの有無ただそれだけでやわらかい吾のからだに実る花房

不動哲平 (酩酊通信)
金色の免許の有無を問う君にブラックペッパーふりかける夏

富田林薫 (カツオくんは永遠の小学生。)
言い出せなかった有無が流星群 誰も知らない夜空に消える

佐藤紀子 (encantada)
財産の有無は問題外と言ふ しかし有るなら尚良かるべし

じゃこ (めくるめく)
配偶者の有無の欄だけ書き損じもの悲しさの増した履歴書

冥亭 (《冥亭倶楽部》a darkside on the earth)
さみどりの梨は透けたる如くにて有無を言わせず素裸にせり

藻上旅人 (創作のおと)
質量の有無はどうでもよくなってこの眼に映るまでの戸惑い

ウクレレ (ポケット短歌。-ウクレレ式短歌blog-)
収入の有無は問われて愛情の有無は問われぬ配偶者控除

みち。 (銀塩プロローグ。)
有無ばかり問われつづけて例外なくどこかにはめ込まれる診断書

2013/01/15  | trackback(0) | comment(0)


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