らくだはお気楽
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052:芯 より

尺と言う古い単位に包まれて花火の芯で眠る夏色
久哲 (久哲の適当緑化計画。)

 この「夏色」は来年の夏、夜空を飾るのだ。
 花火を打ち上げる時期以外ずっと仕込みをしていると仮定して、この歌の「今」は打ち上げの夏までもう何ヶ月もない初夏かもしれないんだが、「眠る」という措辞がなんとなく、これから一冬越しそうな感じがした。
 そんなに前から作ったら湿気っちゃうから、何ヶ月前にならないと仕込まないのかもしれない。シロウトだからよく知らないで勝手に読んでいる。
 
 一尺は30cm強、定規で測ればたかが30cmなんだけど、直径30cmの球体ってデカいよ。さらに三尺玉ったらおよそ直径90cmの球体。これって、打ち上げ可能なのか、と思うほど。
 もちろん、大きいほど高く上がり大きく開く。
 
 「日本の花火」より
 
 10号で一尺玉らしいが、なんか花火ったら「古い単位」の方がそれらしい。「古い単位に包まれて」というのは単に大きさだけでない、そういう感じも含まれる気がする。
 まるで色が熟成するかのよう。「眠る」ことで打ち上げた時により鮮やかになる、ように思えてくる歌だ。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
たっぷりと寝たはずなるにこの朝も頭の芯に眠気の残る

梅田啓子 (今日のうた)
衿芯のぴんと張りたる人なりき こぼれ種より朝顔いづる

新田瑛 (新田瑛のブログ2)
鉛筆の芯が丸みを帯びてきて塗りつぶすのが心地よくなる

東雲の月 (知のさざなみ)
ただ芯に捕らえられたる白球の痛みを引きし放物線かな

南葦太 (「謙虚」という字を書けぬほど)
僕達を夏の余熱で仕上げよう程よく芯のあるal dente

五十嵐きよみ (111.31KV620日記)
真ふたつに梨を切るとき包丁に伝わってくる芯の手ごたえ

龍翔 (The Flying Dragon)
似たような人をいつでも好きになる 色鉛筆の芯は柔らか

(七十路ばばの独り言)
灯芯を浸す油を夜半に来て舐めるものいる鍋島怪猫

冥亭 (《冥亭倶楽部》a darkside on the earth)
食べ終えて林檎に芯のある事を知るが如くに汝を愛さむ

新藤ゆゆ (ゆゆとぴあ。)
口にした名前のぶんだけしっとりと髪の芯までゆきわたる毒

奈良絵里子 (詠んだこと)
新月の夜だけ背骨の芯のとこぴゅっと吸ったら蜜が出ますよ

飯田和馬 (短歌手控え~題詠blog用)
替え芯として捨てられてごみ箱の中にインクを少し吐き出す

竹中 裕貴 (Milk Thistle)
くり抜いた心の芯が腐るまでほかのおとこと寝てみるつもり

2012/12/09  | trackback(0) | comment(2)


Comment

らくだ様。度々、拙歌をお取り上げいただきありがとうございます。

自分では『夏色』ってどーよ??
夏色のナンシーかよ(古!)と、どうも気分的に座りの悪い
自作ではございましたが、らくだ様をはじめ、他の方にも鑑
賞いただいており、作者冥利につきる一首になりました。

本当にありがとうございます。

らくだ様のお読みのごとく、一冬越したイメージ。
それと球体をアイテムとした、大げさに言えば命の連想。
このあたりを偶然ながら(笑)
盛ることが出来たのじゃないかなと、今では思います。

それでは、ちと早いですが良いお年をお迎えくださいませ。
久哲でした。
久哲 URL | 2012.12.16 | edit?
久哲さん、いらっしゃいませ。

越冬が歌意に合っていて良かったです。
夏色のナンシーてなつかし~^^; いや、まったくそんな方向は浮かびませんでしたよ。
越冬のイメージには必須じゃないでしょうか、夏色。
ステキな歌をありがとうございました。

そうそう、今年の題詠、最終日怒涛の五〇首詠み^^;お疲れ様でした。完走おめでとうございます。
久哲さんも良いお年をお迎え下さいませ。
また来年もよろしくお願いします。
お気楽堂 URL | 2012.12.16 | edit?

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