らくだはお気楽
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044:護 より

秋の陽のきらきらとして君に庇護さるるをとめの健やかな笑み
鮎美 (Continuo)

 こんなにきれいに詠んでいるが、ここに嫉妬がないわけがない。
 「君」は主体の気持ちをしらない、のだろう。
 主体はこの「をとめ」を別に憎んでいるとかそういうんじゃないと思うが、自分の心の奥に嫉妬があることを気づいているはず。
 女だからね。
 それでも、主体は恋心を秘めて友達の顔で会った、その彼女の笑顔をみて、叶わないと諦めたのかもしれない。単純な嫉妬というより、哀しみのようなものを感じる。
 
 「をとめ」が主体の気持ちを知っていて、この会見だとすれば、かなりエグい「をとめ」である。「健やかな笑み」は「庇護さるる」ことも相まって、勝ち誇っている、ように思える。
 ……まぁ、それはなしにしよう。わざわざエグく読まなくてもいいよね。

 つか、もっと純粋に、仲睦まじい「君」と「をとめ」を目の当たりにしているだけ、と読んでもいいんだけどね。
 なんとなく、ふっとイジワルな視線が読者としてのワタクシめに生まれたのであります^^;

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略


みずき (空)
護りえず水になりたる命あり小さき地蔵に春の雨降る

草間環 (前略草々)
子どもたち宿せず赤いポリープを護る子宮が温かい夜

梅田啓子 (今日のうた)
知らされず知ろうともせず生きて来て白き防護服うごくを観ている

かきくえば (なかゆぴ)
はじめてのデートが終わり雨けぶる護国寺駅で途方に暮れる

酒井景二朗 (F.S.D.)
それでこそ正しきことと思はるる守護聖人の法衣のほつれ

久哲 (久哲の適当緑化計画。)
保身より護身に近い毎日の手の汚れなら洗えば落ちる

南葦太 (「謙虚」という字を書けぬほど)
土砂降りに揺られる護送バスの中どんな夢なら描けたんだろう

南雲流水 (流水(るすい)の短歌Caf\'e)
張りつめし護謨の皮膜を突かれてふいに剥かれるまりも羊羹

冥亭 (《冥亭倶楽部》a darkside on the earth)
守護としてわれの名を呼べ死神の鎌より前(さき)になれを拐(さら)わん

ネコノカナエ (やまねこ通信)
護るよじゃなくて一緒に生きようと言ってあたしは桜じゃないから

希 (短歌ブログ・アブラカダブラ!)
護り手を離れて知ったほんとうは小鳥のように飛べないことを

じゃこ (めくるめく)
監視にはくっつき虫が報告はぺんぺん草が我が家の護兵

北大路京介 (極詩的京都 北大路京介アワー)
護るべきものがものがなければヒーローになれないみたい少年漫画

遥遥 (たんかのきりかた)
護るべきものがあるならそれは何闘うための敵も見えない

みち。 (銀塩プロローグ。)
もうだれもぼくに触るなとげとげを抱えたままで着る防護服

夏嶋真子 (秋のため息 三日月のくちびる)
兄貴なら去年見かけた駅前の絶滅危惧種保護センターで

2012/11/02  | trackback(0) | comment(0)


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