らくだはお気楽
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042:至 より

まぼろしに至る過程で間引かれたほんとうは咲くはずだった花
みち。 (銀塩プロローグ。)

 んんん? 
 本当に咲いたらまぼろしじゃないよね?
 「ほんとうは咲くはずだった」が「まぼろし」になることになり、さらにその過程で「間引かれた」。
 はて、咲かないことが哀れなのか、幻にさえなれないことが哀れなのか。

 この「花」の比喩は、読み切れていない。
 恋心、かなぁ。
 芽生えたときは実る(ことを目指す)のが当然なんだが、そこは恋、蕾のまましぼむこともある。あるいは蕾さえ生まれる前に「間引かれた」のか。
 「まぼろしに至る過程」というからには、間引かれなければ幻にはなれた訳だ。
 恋、という読みでいけば、まぼろし=告白して失恋、かなぁ。主体は、せめて告白しようと思っていた矢先に、告白しても無駄だと知ってしまったのかもしれない。
 
 「花」にとっては咲くことが一番しあわせなはず。
 「ほんとうは咲くはずだった」というところが、主体の本音であり、間引きしながら泣いただろう乙女心じゃなかろうか。恋した気持ちはなかったことになんかならないんだから。

以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬省略


南野耕平 (ボクといっしょに走りま専科)
至らないところを全て見せられるほどの大きな器ではない

酒井景二朗 (F.S.D.)
哭く勿れ皆歸る迄夕空の至る所の入道雲よ

久哲 (久哲の適当緑化計画。)
襟元に光の鈴を響かせてはずみで羽化へ至るあなたは

星桔梗 (風船がわれるまで ?)
邪な思いに至る恋心有ってはならぬ逢ってはならぬ

中村成志 (はいほー通信 短歌編)
何もせぬことの難きよ息を継ぐことの易きよ夜に至る虹

ワンコ山田 (歩道を走る自転車のこども)
地図のこの道は君へと繋がって至るところで分かれて切れて

理阿弥 (車止めピロー)
涙もろき果肉にすがる桃の種大地に至れぬ定め知りてか

粉粧楼 (薄明光線)
草笛の記憶以外は消えたから会いたいのなら夏至に待ってて

稲生あきら (はばたきは、音を立てる。)
初めから終わりに至る道の途中 杖を拾ってまた歩き出す

鮎美 (Continuo)
上りゆけば大きな夏に至る坂いづこにもなくだれにでもある

砺波 湊 (トナミミナト2011)
道程の紆余曲折を語らずに「至東京」と地図は言いさす

小倉るい (たんぽぽの歌)
午前0時冬至南瓜に靴を乗せあわせ鏡の真ん中にいる

2012/10/28  | trackback(0) | comment(0)


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