らくだはお気楽
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009:椅子 より

籐椅子で私を編んでいたころの母はひじょうに文学でした
笹井宏之 (【些細】

 面白ーい!「ひじょうに文学」な母の編んだ子供はやはり詩人になるのだ。
 編むというと毛糸を思い浮かべるが、籐椅子によって竹篭のような硬い素材も連想できる。さて、「私」の素材は何だろう。綿雲の糸、虹の七色の糸、風の糸、朝の光の糸……うわぁ、われながら詩的な発想だ。
 詩人のイメージは凡人にも色々と想像する手助けをくれるのだなぁ。

以下、お好み選歌

作者名(作者ブログ名)
謂うまでもなく著作権は作者に帰属する。



髭彦 (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
―<敬愛する詩人茨木のり子の早すぎる死を悼みて詠める>
倚りかかる椅子の背もたれ要らぬ日の詩人に早く訪ふも悲しく

みずき (空)
木の椅子の沈黙のまへ一滴の血から壊れてゆきし少女は

丹羽まゆみ (All my loving ♪)
真珠貝のやうに命をひとつ抱き産科の椅子に並ぶをみなら

佐田やよい (言の波紋)
木漏れ日の映る背もたれふと止まるモンシロチョウと椅子取りゲーム

ハナ (象の求愛ダンス)
あのひとが私にくれた約束は三本脚の椅子のようです

みち。 (虹色アドレナリン。)
あまおとが死ねと聞こえるバス停に半分朽ちた長椅子がある。

くろ (鎌倉日記)
五号室の白猫(はくべう)椅子にすわらせてもうかへるなといざなふ春夜

紫峯 (時空の扉)
椅子の背にもたれて軽く目を閉じる十年前に罪やありなし

保井香 (パパは乳牛屋)
北欧の椅子のうんちくなんかよりあなたのことをもっと話して

新藤伊織 (月が堕ちるころ)
ヴァイオリン奏者にも似て放埓な春を待てない猫脚の椅子

村上きわみ (北緯43度)
野に置けば野の椅子として待つでしょう わたしにどうぞおすわりなさい

内田誠 (その言葉の行方)
消えてゆく小さな星の思い出を語らう森の球体の椅子

黄菜子 (月待ち人の窓辺)
椅子一脚きみの暮らしに補ひて見いだすわれのレゾンデートル(存在価値)

沼尻つた子 (リップサービス)
地下鉄のホームの椅子から立てません出口を無くした風にまみれて

ハル (木漏れ日気分)
座るべき者を失い椅子は野に少女は夜に取り残される

遠藤しなもん (忘れちゃった。)
いっせいにみんなが椅子を引いたから海の夢から醒めてしまった

2006/09/16  | trackback(0) | comment(0)


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