らくだはお気楽
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008:親 より

うつしみの親子一世の契り終え吾が子二十歳の骨のちひさき
黄菜子 (月待ち人の窓辺)

 子を持たぬ身にはこの作者の痛みの半分も本当には分からないものだろうが、この歌を詠めるようになるまで多分少なからぬ時間は必要だったろうと思う。
 「骨のちひさき」胸に迫る。
 母の悲しみを少しでも慰めるためにも、その二十年が幸せな二十年であったことを切に願う。

以下、お好み選歌

作者名(作者ブログ名)
言うまでもなく著作権は作者に帰属する。


髭彦 (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
夭折の子を持つ親のかなしみを湛へて届く賀状もありて

aruka (外灯都市)
からだじゅういくつも穴があいている奇妙な親子が散歩している

暮夜 宴 (青い蝶)
確率は1/1000000らしい親ゆび姫の棲むチューリップ

かっぱ (きゅーりをこのむ)
親ゆびの指紋の天気図によれば夜はしばらく明けないらしい

青野ことり(こ と り の ( 目 ))
親しげにすり寄ってくる三毛猫ににゃぁと挨拶されて それから

スガユウコ (ココロに花を)
親になることなく終わる人生(ひとよ)なり哀れむことの卑劣さを知る

ぱぴこ (テクテク)
何年も離れて暮らす父親の出張土産の口紅の色

夜さり(夕さり夜さり)
親不知子不知をへて姫川に翡翠のあをを手探る旅や

なかはられいこ (みんなだれかの夢だから)
ぞんぶんにわたくしたちは親しんだ月も砂漠もしわくちゃにして

星川郁乃 (Air Station)
「親展」と刻んだつもりだったのに黄砂が埋めてしまった 春ね

浅井あばり (ギンガムクロス)
親戚のおやじが冬の日輪をたぶらかしては飲む酒を乞う

野田 薫 (さしあたり大丈夫)
二人とは別に確かに親がいて誰も名前を呼ばない彼岸

けこ (あきのうた声)
掴まねば逃げる 掴めば逃げられぬ 力加減の難き親しさ 

2006/09/14  | trackback(0) | comment(0)


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