らくだはお気楽
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一首選一覧 2014

100:最後 より
こはぎ  おそらくはこれが最後とわからずに離れるいつかがまた来るでしょう
099:観 より
紫苑   ゆつくりと夢のつづきを引きずつて地にとまりをり大観覧車
098:吉 より
コバライチ*キコ  「吉右衛門、ほら鬼平よ!」と囁きし客も華やぐ歌舞伎座の夜
097:陽 より
ゆき   長き指すらりとスマホをスワイプし陰陽師めくピアスの少年
096:翻 より
秋月あまね  取りついた虫に翻意を迫りつつ剥がして連れていく駅務員
095:運命 より
深影コトハ  【運命の人 募集中】 当方はパンをくわえて走っています
094:雇 より
西村湯呑  僕が消えたら雇用の口がひとつ増え       アリナミン飲む
093:印 より
ひじり純子  選択の誤りばかりとも言えず訂正印で片付かぬもの
092:勝手 より
佐藤紀子  晴と褻に住まひも別れ玄関と勝手口とのありしふるさと
091:覧 より
鈴木麦太朗  観覧車ならば乗ってもいいというひとと見ているだけの「ドドンパ」
090:布 より
光井第一  ろくでもない大人になったけどずっと財布の中にあるクローバー
089:煽 より
東馬 想  担任と副担任が煽ってもしわぶきひとつしない教室
088:七 より
谷口みなま  蝉の羽歩道にのこる 存分に七年ぶんをないただろうか
087:故意 より
三船真智  偶然と故意の境界気づかれず何も始まらない物語
086:魅 より
西中眞二郎   魅の文字が「鬼」を潜めているからは「魅力」の源(もと)は異界にありや
085:遥 より
青山みのり  遥か彼方よりも目先のしあわせのためにレンジに入れる肉まん
084:皇 より
泳二  妻夫木というよりちょっと垢抜けた中大兄皇子に似てる
083:射 より
泳二  縁日の射的の的に校長のフィギュアを置いたやつ前に出ろ
082:チェック より
RIN  夜遅きチェックインして大窓にエゴンシーレのやうに収まる
081:網 より
東馬 想  肩に負いし網の重さよ川風に頬なぶられて描く半円
080:議 より
西村湯呑  もう寝なよ議事録5ページ目からはたたみいわしでかまわないから
079:絶対 より
有櫛由之  あれ何処にいつたでせうか絶対に開けてはならぬ箱でしたけど
078:棚 より
ゆき  神棚に榊をのせて一日の無事を祈るも人事の仕事
077:聡 より
五十嵐きよみ  言葉には暗に性差がつきまとい聡明なのはいつでも女性
ワンコ山田  眼に耳に直観に聡くうまれつくおんなを摩耗させて平穏
076:ほのか より
じゃこ  もう一度海が見たいと言う海老がほのかにあかく染まりはじめる
075:盆 より
はぜ子  「盆暮れは帰る」と嘘を吐くはがき50円ではもう運べない
074:焼 より
ひじり純子  鯛焼きの尻尾まで餡が入ってるようなあなたの思いが重い
073:谷 より
じゃこ  すぱーんと割れて4.5谷焼きよければひとつ差し上げましょう
072:銘 より
たえなかすず   さよならのメールがとどく 空からは雪、雪、正真正銘の雪
071:側 より
ワンコ山田  生活を捨てて地球の外側へゆこう観覧車にのらないか
070:しっとり より
大島幸子  しっとりとつめたい鉄のかたまりがなんでこんなに可愛いのかよ
069:排 より
中村成志  つづまりは己のうちに見る我か排と愛とは楕円の二心
068:沼 より
梅田啓子  手賀沼に印旛沼より嫁ぎ来てわたしの人生つねにどろどろ
067:手帳 より
葵の助  結局のところ手帳は使わずに予定はぜんぶ冷蔵庫前
066:浸 より
影山光月  ヨーチンを浸した小さき脱脂綿傷口に当て大きく呻く
065:砲 より
五十嵐きよみ  チャンスにも主砲のバットは沈黙し胃の痛み出す八回表
064:妖 より
東馬 想  朝まだき妖怪体操第一を半覚醒で踊るわらわら
063:院 より
久野はすみ  崇徳院ののろいにかかった人たちが茶碗売り場にぞろぞろ並ぶ
062:ショー より
有櫛由之  あまとぶやショート鳥谷ひるがへりベンチまで二十秒の横顔
061:倉 より
深影コトハ  ヒーローと怪獣が肩寄せ合って眠る三番倉庫の陽だまり
060:懲 より
大島幸子  懲役は何年ですかできるだけずっと一人でいたいのですが
山本左足  いつまでが無期懲役の「無期」なのか俺もそろそろ彼女が欲しい
059:畑 より
山本左足  青空に鳶がくるりと輪を描いて畑仕事はしばらく休み
058:惨 より
鈴木麦太朗  黒熊は真夏の熱をためこんで悲惨なるかなそのなかのひと
057:県 より
中西なおみ  県境またいで暮らす山彦が代々つなぐ訛り読本
056:余 より
久野はすみ  明け方のソファーで眠るわたくしはいつもどこかが字余りなのだ
055:芸術 より
五十嵐きよみ  (大ホールは1999席)あと一つはミューズのために取ってある東京芸術劇場の席
054:照 より
青山みのり  照らし方をだれに教わるわけでなく母はこどもの太陽となる
053:藍 より
ひじり純子  一目ぼれした藍色のコート着る似合わなければ似合うまで着る
052:戒 より
中村成志  空はまだ広く明るく戒めの十一番目のある可能性
051:たいせつ より
葵の助  この店のジンジャーエールは頼まないきっとぜったいせつなくなるし
050:頻 より
円  思い出す頻度が徐々に増えていて つまりは君を忘れたのだろう
049:岬 より
ゆき  追ひつめてゐるのはどちら月光の岬へ向かふ指にふれつつ
048:センター より
東馬 想  センターで通じる町のエトセトラ食う寝るところ住めば都の
047:持 より
佐野北斗  持ち出せぬ禁忌の石は音もなく青白き炎をあげて燃えにき
046:賛 より
とみいえひろこ  賛美歌がやんでしずかに話し出せばわたしのフラットがない、ない
045:桑 より
遥  さわさわと桑の葉を食む蚕たち幼き日々はのどかに暮れる
044:発 より
辺波悠詠  発想という人工の夢並ぶ 空調が馬鹿なこの美術館(ミュージアム)
043:ヤフー より
周凍  かささぎを頼みてたまづさ送りこせヤフーメールも嬉しかるらむ
042:尊 より
五十嵐きよみ  人として尊敬できるできないは二の次だった ただ好きだった
永乃ゆち  尊敬はいりませんからそれよりも女としての愛をください
041:一生 より
ワンコ山田   一生に一人でいいわ背徳を意識して会う年下の子は
040:跡 より
谷口みなま  翡翠の背に朝の陽のかがやきて鳴き交わし行くつがいの軌跡
039:鮭 より
新藤ゆゆ  ジェラートもジュレも似合わず帰り道鮭おにぎりをふたくちで食む
038:華 より
西中眞二郎  祭礼の提灯点きしビル街にやや場違いな華やぎのある
037:宴 より
山本左足  空っぽの入れ物だけが転がって宴の後はいつも寂しい
036:ふわり より
久野はすみ  ピンホールのひかりのごときピアニシモわたしの耳はふわりとひらく
035:因 より
西村湯呑  目が合っただけで前世の因縁を感じることからやめてみようか
034:由 より
じゃこ  自由度が高すぎるからおじさんは文字になってもまだ生きている
033:連絡 より
RIN  磁気カードよりも「またか」が先に出る改札上には遅延連絡
032:叩 より
鈴木麦太朗  法要は三十分後 たわむれに叩く木魚の音が良すぎる
031:栗 より
遥  濛々と栗の息吹が立ち込めて今年もすぐに夏訪れる
030:噴 より
美穂  噴水を見た日の午後は透明な色をさがして絵の具を混ぜる
029:スープ より
じゃこ  スープから変なにおいがしているよまた隠し味に愛を入れたな
028:塗 より
閏  リソースの歴史に残る無駄遣い チェイテの城の血塗れ夫人
027:炎 より
矢野理々座  炎症を起こしたとこにそっと塗るガマの油というプラシーボ
026:応 より
鈴木麦太朗  抽象画を引っかけておく応接間 途切れてしまう話のために
025:がっかり より
中村成志  目を閉じて人肌よりもあたたかな風にがっかりして春となる
024:維 より
ゆき  牛すじを筋繊維とふ人のためとろとろ煮込む牛すじおでん
023:保 より
泳二  岸君は保護者の欄に守護霊の名前を書いたデ・ラ・メアらしい
022:関東 より
天野うずめ  関東は雪が積もっているらしく君のメールは脱字が多い
021:折 より
じゃこ  折りたたみ傘しか武器がないけれど雨さえ降れば君を誘える
020:央 より
やまさわ藍衣  煙草吸うあのシルエットが立っている中央改札でた夕焼けに
019:妹 より
月夜野みかん  妹と言われたからはこの先のあなたの恋には口出しをする
018:援 より
美穂  声援の届かぬソチの氷雪に魔物の影の差しませぬよう
五十嵐きよみ  応援の声が静まり「月光」のソナタに乗せて滑り出すひと
017:サービス より
御糸さち  人生を(心を)浪費することをサービスと呼ぶ10時のオフィス
016:捜 より
西中眞二郎   所用ありて妻出掛けたる夜なれば酒のありかをまず捜しおり
015:艶 より
ひじり純子  原石を磨いて艶を出すように私のことを褒めてください
014:壇 より
@貴  壇蜜の梳く黒髪のさらさらと万年筆を夜半にはしらす
013:実 より
海  真実は一人ひとりの中にありやや現実と乖離している
012:延 より
梅里松庵  契約は更新されて恙なくわれのまづしき日々も延びたり
011:錆 より
天国ななお  錆止めをあつめて林もバイトするから紅に鉄骨塗るかも
010:倒 より
如月綾  共倒れするくらいなら手を離す あなたのそんな優しさが嫌
009:いずれ より
梅里松庵  この職をいづれ辞さむと思ひそめぬそれより口のなめらかとなる
008:原 より
久野はすみ  二百字の原稿用紙でこと足りるわれのひと世に欄外のあり
007:快 より
鮎美  あのやうな母の遺伝子継ぐ顔をからだのうへに掲ぐる不快
006:員 より
みち。  全員が笑う写真が撮れなくて切り取ることをやめた思い出
005:返事 より
蓮野 唯   返事なら「はい」と言うからいつだって「はい」と言うから「はい」と言うから
004:瓶 より
久野はすみ  空き瓶の口をおまえが吹くときのいたらなさとはこういう響き
003:育 より
鈴木麦太朗  うちがわの白いところをこちょこちょとしているうちに子猫は育つ
002:飲 より
谷口みなま  カルピスをひとくち飲んでかきまわす氷の音が半音あがる
001:咲 より
とおと  咲き匂ふ花のすがたの惜しみなく愛だの死だの知つたことかよ
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2006/06/05  | trackback(0) | comment(0)


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