らくだはお気楽
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一首選一覧 2009

100:好 より
穴井苑子  好きだから知りたい人と好きだから知らなくていい人と二種類
099:戻 より 
花夢  苛立ちを棚に戻してそのまんま賞味期限が切れてしまった
098:電気 より 
bubbles-goto  電気にも音があります宙空に指挿し入れて鳴らすテルミン
097:断 より 
わらじ虫  神様のうまい話を断って陸橋下で猫でしにたい
096:マイナス より 
鯨井五香  森林を愛するボブはなんとなくマイナスイオンを否定できない
095:卓 より 
都季  続かないラリーの隙間を埋めていく卓球台を転がる笑い
094:彼方 より 
南 葦太  彼方から僕を殴りに飛んでくるあの日失くしたロケットパンチ
093:鼻 より 
花夢  リサイクルされる慕情が鼻につく匂いを放ちだしてしばらく
092:夕焼け より 
やすまる  ほこらしくかつあほらしくそそりたつ夕焼けた顔を此方に向けて
091:冬 より 
五十嵐きよみ  マネキンが秋冬物に衣替えしてバカンスももうすぐ終わる
090:長 より 
みなと  あしひきの山鳥の尾の長々とはなす人ありあんたつちやぶる
089:テスト より 
こゆり  ねえ先生 テストに出ないことばかり大事にしたいような空だね
088:編 より 
笹本奈緒  ちょっと糸お借りしますというような指の動きだ かぎ針編みは
087:気分 より 
新田瑛  からだごと空に溶け出したい気分 明日の朝は雨になるかも
086:符 より 
kei  感嘆符に満ちた青空スキップでどんどん増えていく四分音符
085:クリスマス より 
穴井苑子  クリスマス・ソングにのせて回してる同じ値段のあたりとはずれ
084:河 より 
斗南まこと  朔月が静かに巡る真夜中におもいで河で溺れています
083:憂鬱より 
花夢  憂鬱なあなたの声をききながら部屋のCO2が濃くなる
082:源 より 
冥亭  石麿に物は申さず二の丑の蒲焼き喰らう平賀源内
081:早 より 
石畑由紀子  早口になるからわかる 今回は許すかどうかまぶたで迷う
080:午後 より 
里坂季夜  グーグルと戯れすぎた晩秋の短い午後をぱたんと閉じる
079:恥 より 
新田瑛  平日の水族館に独り居て恥ずべきことのある昼下がり
078:アンコール より 
やすまる  あらかじめ決められていたアンコールのようにはじまる未遂翌日
077:屑 より 
かりやす  屑繭の穴からいでて六ヶ月ぶりに通勤電車に乗りぬ
076:住 より 
石畑由紀子  君の住む街の天気を先にみる癖がつきました お元気ですか
075:おまけ より 
みなと  わが性をおまけとぞ思ふふわふわの鱈の白子の天ぷら喰へば
074:肩 より 
遠藤しなもん  その肩の守護霊どけてくれますか 私がもたれかかりますので
073:マスク より 
西中眞二郎  マスクしても瞳やさしき人ありて向かいの座席に揺られておりぬ
072:瀬戸 より 
ふみまろ  瀬戸をゆく船便絶えて少年の愛した島は絵葉書となる
071:痩 より  
久哲  銅鐸はきっと卑弥呼の痩身具 三日使った順に投げ出す
070:CD より  
本田鈴雨  CDを載せよと出でて載せられず引き込みて<no disc>と光る     
069:隅 より  
月原真幸  大丈夫 世界は歪なのだから泣きたいときに隅っこはある
068:秋刀魚 より  
冥亭  「秋刀魚焼く七輪」既にイコンなりおとこやもめの苦きはらわた
067:フルート より  
夏実麦太朗  フルートのソロの響きの弱ければスポットライトは暗そうに見ゆ
066:角 より
小林ちい  生えかけた角にあなたの指が触れ今日も悪魔になれない私
065:選挙 より 
はづき生  選挙カー選挙カーです選挙カーただ今選挙カーがご挨拶に参りました
064:宮 より 
ノサカ レイ  誠実か不実かはもう、分からない ただ駆け上がる宮さんの段
063:ゆらり より
ワンコ山田  ざんねんな言葉もゆらり立ち上がり歌になる時 信号は赤
062:坂 より 
八朔  逢坂は爪先あがりわたくしの色づくものが喘いでのぼる
061:ピンク より 
bubbles-goto   歯の型をとるため椅子にひとりきりピンクのかたまりを噛んでいる
060:引退 より 
佐山みはる  さてといふさまに引退したき世の冬にはふゆの花を愛でつつ
059:済 より 
kei  代金は払い済みです雨音の寂しい分も立て替えました
058:魔法 より 
原田 町  うつし世に魔法あらばと祈りつつ河野裕子の闘病歌よむ
寺田ゆたか  エイヤアと気合かくれば癌失せぬ かかる魔法を夢に見て醒む
057:縁 より 
星川郁乃   このごろの西瓜の味がうすいのは縁側のない家のせいです
056:アドレス より  
茶葉四葉  携帯のメールアドレス聞くほどの軽さでなくて重さでなくて
055:式 より
井手蜂子  タイ古式マッサージ受け筋肉に残るあなたの記憶をほぐす
054:首 より
西野明日香  どの道も君には辿りつけなくて首都高速に引き戻される
053:妊娠 より 
五十嵐きよみ  妊娠はあした見る夢 海からの風に翻弄されるパーカー
052:縄 より 
やすまる  縄編みの編み目を休ませるときのため左手はのこしていって
051:言い訳 より 
花夢  そのうちに月へ帰るからっていう言い訳をして嫁に行かない
050:災 より 
なゆら  一輪の花をあなたに見せるため瓦礫を崩す被災地の春
049:ソムリエ より 
やすまる  ソムリエよおしえてください干草のかおりはここを通りましたか
048:逢 より  
本田鈴雨  丈たかき草の茂みの逢引のよもぎの花粉かなしかりけり
047:警 より 
鯨井五香  「定型をやぶりましたね?」ひらひらと青い切符が警備隊より
046:常識 より 
石畑由紀子  常識にも旅をさせます 手始めにロールケーキを縦に切ったり
045:幕 より  
星川郁乃  記憶には幕がかかっていてきれい な ところしかおもいだせない
044:わさび より 
あみー  薬味など辞めて独立するというわさびはきっと前途多難だ
043:係 より
文  ゆきゆきてかたみにかはすまなざしの係りてこその結びなるらむ
042:クリック より
斗南まこと  そんなとこクリックしたら隠してたホンネがポップアップで出ちゃうよ
041:越 より
都季  初めての引っ越しはもう戻れない場所の重みをまだ知らなくて
040:すみれ より
久野はすみ  スミレ目スミレ科スミレ属すみれ永遠にだましつづけておくれ
039:広 より
志井一  六畳の特徴として六畳のわりに広いと感じてしまう
038:→ より
久哲  まろやかな湿度の中を疾走する赤い掃除機→ コードが抜けた
037:藤 より
中村成志  唐突に風は鳴りやみ藤棚の花房たちがほっとうつむく
036:意図 より
兎六  バグ持ちのまま輪廻して意図しない動作で進むライフサイクル
035:ロンドン より
花夢  あまりよくしらないひととロンドンの霧より深いところへ沈む
034:序 より
間遠 浪  序にかえてくちづけをする ここからがきみを忘れてゆく物語
033:冠 より
近藤かすみ  太郎冠者がけさも自転車漕いでゆく烏丸通をまつすぐ北へ
032:世界 より
やすまる  ああ世界にのはらはあって春ごとの朱色の花は伝播してゆけ
のびのび  独特の世界がどうとか別にいいし「意味わかんねぇ」って言えよはっきり
031:てっぺん より
ぱん  山を為す洗濯物のてっぺんにそろりと載せる今日の靴下
030:牛 より
祢莉  牡牛座で生まれるはずの新しい命を待ちわびている三月
029:くしゃくしゃ より  
村本希理子  ひとりでにくしやくしやになる装置付き抽斗なんだ 今日はあへない
028:透明 より
千坂麻緒  すくったら透明でした膨大な青を湛えた夏だったのに      
027:既 より
兎六  もう既に終わった話なぞるたび英雄達がくりかえし死ぬ
026:コンビニ より
鳴井有葉  コンビニの空気をまわすマドラーになったつもりでレジまで動く
025:氷 より
花夢  真夜中に氷を舐めて呼び覚ますわたしのなかの青いペンギン
024:天ぷら より
ひぐらしひなつ  首のない海老を沈めて春昼の天ぷら油さざめきたてる
023:シャツ より
ワンコ山田  つなげない手が覚えてる恋人の裾のあたりのシャツの手触り
Re:  シャツの裾つかんで歩くスピードを調節している君の足元
022:職 より
小早川忠義  夢といふ逃げ口上も言へぬまま職に猿轡を噛まされぬ
021:くちばし より
ezmi  軒下のくちばし夏を呼んでいるもうすぐ赤いスカーフするの
020:貧 より
市川周  トンネルを抜けるとそこは雪国で大貧民のルールが違う
019:ノート より
みち。  自由という名前のノートを差し出され何もかけずに罫線をひく
018:格差 より
冥亭  「格差とは天使世界のヒエラルキー」こめかみに青筋のガブリエル
017:解 より
佐山みはる  解凍のさんまといへど眼のすめる三尾パックを迷はず買ひぬ
016:Uターン より
ぱん  勝ち組の苦しみなのかUターンラッシュは今もテレビの向こう
015:型 より
志井一  真面目とか几帳面とかA型のよいところだけ当てはまらない
014:煮 より
水口涼子  煮崩れた野菜のように草臥れて朝の通勤電車を降りる
013:カタカナ より
やすまる  祖母はもう「ばあちゃん」でなくカタカナの「ウメ」という名のひとへ戻った
012:達 より
こおなまぬがな  梅雨入りにあわせて雨は降って来ず友達という区切りはつける
011:嫉妬 より
兎六  嫉妬などだれもしないよ幸せなとき幸せと言ってもいいよ
010:街 より
松木秀  古書店のつぎつぎつぶれこの街の一部が誰も気づかずに死す
009:ふわふわ より
斗南まこと  ふわふわの綿毛くらいに自由にはありたい心 風はまだかな
008:飾 より
けぇぴん  重さうな修飾語いつぱい身に纏ひ今にも倒れさうな一行詩
007:ランチ より
虫武一俊  タランチュラの腕(かいな)のごとく「おしごと」のことを問いくる伯母叔母従兄
006:水玉 より
みなと  水玉と思って寄って来たんなら気づくなよおれの無数の穴に
005:調 より
花夢  オムレツは調子っぱずれのはなうたをすこうし混ぜて作るのがコツ
004:ひだまり より
おっ  冬の朝フローリングにひだまりを作る窓辺に足が集まる
003:助 より
西野明日香  泣いたって助けてくれないことくらい知っているからアイライン引く
002:一日 より
珠弾  自分史にゴシック体で印される一日がある 私事変
001:笑 より
川鉄ネオン  愛想笑い浮かべる俺の足元で影が黙ってふてくされている
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2006/05/31  | trackback(0) | comment(0)


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