らくだはお気楽
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100:好 より

好きだから知りたい人と好きだから知らなくていい人と二種類
穴井苑子 (猫のように純情)

 「知らなくていい」は「知りたくない」とは違う。
 あんまり具体的に考えない方がいいかな、と思ったが、たとえば有名人とか、皇族とか。
 ……むーん、それって、知ったら好きじゃなくなる、ってことかしらん?

 いや、そこらへんもあんまり深く考えない。(おぃ^^;
 知らないままで好きでいても、いいじゃん。
 ……あ、これは、やっぱり知りたくないに通じるのかもしれん。ということは、知ったら好きじゃなくなると思ってる、ってことは、「嫌いになりたくないから知りたくない」の裏返しということ?
 
 ……うーん、初見の印象はそんなんじゃなかったんだけどなぁ……

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2012/07/18  | trackback(0) | comment(0)


099:戻 より

苛立ちを棚に戻してそのまんま賞味期限が切れてしまった
花夢 (花夢)

 一読した時は、えらい!大人!と思ったんだが……
 あれこれ考えるうちにどうも違うなぁと思うようになった。ことばの揚げ足取りみたいになりそうでちょっとなんだが。
 
 「棚に戻し」たからには、前から棚にあった、ということになる。
 つまり、
  1. 棚に置く
  2. 棚から取り出す
  3. 棚に戻す
 で、3を詠っているわけだが、棚と言えば「棚に上げる」という言葉も連想するわけで^^; 
 1で棚に上げたのね、苛立ちを。その時どうだったかは置いといて。(おぃ^^;そこが大事なんでは?
 また取り出したってことは、忘れられない苛立ちだった。が、やっぱり何とかするすべもなくまた棚に戻した。そして賞味期限切れ。
 苛立ちの賞味期限て、どれくらいだろう? カーッとなった、というような瞬間湯沸的な感情じゃなさそうで、チクチクジクジク心を苛んでいる感じがする。だからこそ出したり戻したりしたんだろう。
 
 そんなこんなで、賞味期限が切れた。これは苛立ちの元がなくたった、解消したという方向とも考えられるが、「切れてしまった」という言い方が、適切なときに怒らなかったから機会を逸してしまった、ように感じられる。今となってはその苛立ちはもう的外れ。
 
 ということは、あらたな苛立ちが生まれるってことよね。元がまだあるんだから。
 苛立ちNO.2。(おぃ^^;
 主体の性格だと、棚にズラッと賞味期限切れが並びそうで、なんか気の毒。

2012/07/11  | trackback(0) | comment(2)


098:電気 より

電気にも音があります宙空に指挿し入れて鳴らすテルミン
bubbles-goto (BIBBLy HoUR)

 テルミンというと、のだめカンタービレ(ヨーロッパ編)を思い浮かべる。
 ウィキってみると、演奏はけっこう難しいらしい。
 
 「宙空に指挿し入れて鳴らす」動作が、なんとも見ていて奇妙なのねん。触らない楽器って、へんじゃね?
 というテルミン、楽器というより「電気にも音があります」の証明器具という方がしっくり来る。
 見えないものを見えるようにするプリズムのような。
 電気の音と言われれば、あのキテレツな音も納得。具合悪い時には聞きたくない類の音だし。
 つか、あの音を快適と感じるものなのか? 音楽と言われれば否定はしないが、アルファー波は出なそう^^;

2012/07/11  | trackback(0) | comment(0)


097:断 より

神様のうまい話を断って陸橋下で猫でしにたい
わらじ虫 (楽園 by わらじ虫。)

 まず「神様のうまい話」が来ないことには、言えないセリフじゃないの。
 来たのか?(うらやましい!
 で、猫として陸橋下で死ぬことと対比するような、そのうまい話とやらはなんなのだ?
 大金持ちになれますとか? カリスマになって崇められますとか?
 なにかそういう俗で大げさな事っぽい。
 
 あるいは、本音の裏返しとして、「うまい話」を待っているのか。
 そうなるとまったくの取らぬ狸よねぇ。
 うまい話を断るまでもなく「陸橋下で猫でし」ねるような現実という皮肉なのかも。
 

2012/06/26  | trackback(0) | comment(0)


096:マイナス より

森林を愛するボブはなんとなくマイナスイオンを否定できない
鯨井五香 (くじら(独唱))

 肝は「なんとなく」ですな。
 ボブはマイナスイオンの存在を信じていないが、「森林を愛する」ゆえに「否定できない」。
 別に、無理してマイナスイオンを肯定しなくてもいいと思うんだけど。多分、うすうす何か浴びていることに気がついているんだろう。だって森林を愛しているのなら、感じてしかるべきでしょう、街中ではありえない気持ちよさ。
 だからこそ「なんとなく」。
 
 ま、はっきりさせるようなことでもなし。気持ちよければいいのよ、それで。

2012/06/24  | trackback(0) | comment(0)


095:卓 より

続かないラリーの隙間を埋めていく卓球台を転がる笑い
都季 ((31pieces)

 箸が転んでも可笑しい年頃、という言葉もあるが、なんとも明るく楽しい歌である。
 卓球は、下手は下手なりに楽しめる、そのレベルならスポーツでなくレジャーといってもいい面がある。ラリーがちょっとでも続けば「すげー!」といい、ラリーが止まればお互いヘタクソ呼ばわりしながら大笑いする、そんな仲間なんだろう。この歌からは二人とももっと大勢とも読める。
 ピンポン玉の代わりに笑いが台を転がるなんて、ステキじゃないの。
 
 こういう場面、こういう雰囲気、きらいじゃないので、温泉卓球も大いに結構、と思う次第。

2012/06/04  | trackback(0) | comment(0)


094:彼方 より

彼方から僕を殴りに飛んでくるあの日失くしたロケットパンチ
南 葦太 (「謙虚」という字を書けぬほど) (現在 「瞬間移動する蝸牛」)

 およよ!
 ロケットパンチが戻ってくるときは、マジンガーZの腕にちゃんとハマるはずでは?
 殴られるんじゃ、武器たりえないっ!!
 つか、失くしちゃったらマジンガーZたりえないっ!
 
 えー^^;、もとい。
 もちろん、痛烈な皮肉的比喩なんだろうが、あの日なくして今僕を殴りに来る「ロケットパンチ」とはなんだろうね。「天に唾する」とは違い、ロケットパンチに喩えるのは、自分に戻ってくるとは思わなかったもののはず。
 うーむ。これも一種の失恋歌なのかしらん?天邪鬼的な。
 そういう方面で読むと、悲しくも可笑しい歌ではあるが。
 
 比喩でもそうでなくても、とにかく「ロケットパンチ」の勝ちである。
 マジンガーZでない身でロケットパンチを繰り出してはイカンのである。(ナンノコッチャ^^;

2012/05/31  | trackback(0) | comment(0)


093:鼻 より

リサイクルされる慕情が鼻につく匂いを放ちだしてしばらく
花夢 (花夢)

 そも、慕情とはリサイクルされるものじゃありませんから~^^;
 
 リサイクルには「使い古し」という意味合いがあって、それが慕情ということは、誰かに向けたものが実らなかったからこっちに回ってきた、まるで代用品のような言い方。
 強烈な皮肉、かつ自虐的。お情けかけられた自分、みたいな。
 しかも、それが「鼻につく匂いを放ち」出している。
 男の心変わり、というか、最初から愛がなかった上に、さらに気持ちが離れたという状況を、こんな非肉で詠めるものなのね。
 スゴイわ。
 こうなると、主体(間違いなく女だよね)の感情としては、「しばらく」が過ぎればいずれ『可愛さ余って憎さ百倍』に行き着くに違いない。「鼻につく」と思う時点で、絶望のあまり自殺、といった方向には絶対行かないはず。

 ちょっと怖い、女の心理。

2012/05/27  | trackback(0) | comment(0)


092:夕焼け より

ほこらしくかつあほらしくそそりたつ夕焼けた顔を此方に向けて
やすまる (やすまる)

 どこぞの偉人の銅像だろうか。
 「ほこらしく」というからには、その地の人に一応は敬われて建ったものだろうが、「かつあほらしく」しかも「そそりたつ」とくれば、主体はさほど銅像となった偉人を敬っているとも思えず。
 あるいは、箱物行政の流れとして、たいした業績もないが歴史に名が残っている人物の銅像を造った自治体に対して、納税者として苦々しく思っている、とか。
 
 この歌を読んで真っ先に思い浮かんだのは上野の西郷像だった。
 薩摩出身でもないことだし、ましてや新選組!の後は薩長と岩倉具視が大嫌いになったので(おぃ^^;、「かつあほらしく」と言う部分で、そうそう!とうなづいたですよ。
 
 銅像でなくて建築物ということもあるなぁ。あ、銅像も建築物か。(←ばか丸出し
 建物といって「かつあほらしくそそりたつ」となると……都庁だな、やっぱり。この場合、「ほこらしく」というのは当時の鈴木知事の「自己満足」に他ならず。そしてやっぱり納税者としては、苦々しい限り。
 先日できたスカイツリーは、なんとなくこういう感情にはならないんだなぁ。

2012/04/23  | trackback(0) | comment(0)


091:冬 より

マネキンが秋冬物に衣替えしてバカンスももうすぐ終わる
五十嵐きよみ (NOMA-IGAオペラ日記)  (現在 111.31KV620日記

 ファッション界は季節先取り。
 ウィンドウを見ている主体はサマードレスなど着ているのかもしれない。そんな主体の目には、秋冬物のマネキンはまだまだ暑苦しく映っていることだろう。
 それでも、確実に夏は終わったと、マネキンの衣替えは告げている。
 「バカンスももうすぐ終わる」という響きの中に、往く夏を惜しむ寂しさとともに、あるいはひと夏の恋も終わりを告げるのかもしれない、そんな心情も感じられる。

 ヨーロッパの街並みが目に浮かぶ、そういう佇まいの歌。かっこいいなぁ。

2012/04/17  | trackback(0) | comment(0)


090:長 より

あしひきの山鳥の尾の長々とはなす人ありあんたつちやぶる
みなと (海馬)

 あはは、「あんたつちやぶる」て!
 「はなす人」は、主体にとっておとなしく聞いていないとマズイ相手なんだろう。
 恩師、上司、近所のご隠居(え^^;、といった年長者もありうるが、なんたって「あんたつちやぶる」ですから^^;もうぜったい、奥様とか母上様とか姉上様とか叔母上様とか(おぃ^^;、とにかく角が出たらめんどくさい女性に決まっている。(近所のおばちゃんだともっとめんどくさい^^;)
 主体は当たり障りなく、うんうんと聞きながら、逃げ出す切れ目を探っているんだろう。
 可笑しいなぁ。
 
 枕詞で五七と消費してしまう豪勢さは、川柳人ならでは。もちろん、結句「あんたつちやぶる」の一語でたっぷりという腕があるからこそ、ですが。
 短歌って十分長いんだなぁ。

2012/04/15  | trackback(0) | comment(0)


089:テスト より

ねえ先生 テストに出ないことばかり大事にしたいような空だね
こゆり (おかっぱ短歌)

 学生のうちからこの感性はすばらしい。
 
 本当は、「先生」が生徒にこういうことを示すべきなんだろうね。
 でも、この主体と並んで空を見ている先生なら大丈夫か。
 なにか悩んでいる主体を外に連れ出して、空を見てみろと促したのかも知れない。
 
 ま、先生としてはテストに出ることも大事にしてもらいたいかもしれんが、そこはそれ、大人としては、子供がこんなふうに感じる心を大事にしてあげないといけない。
 具体的に何なんてどうでもいい。
 空を見てそう感じる、そこが大事。

2012/04/01  | trackback(0) | comment(0)


088:編 より

ちょっと糸お借りしますというような指の動きだ かぎ針編みは
笹本奈緒 (ニダンカイサセツ)

 上手いこと言う。
 かぎ針で引っ掛けるさまがなるほどそんな感じ。
 しかも、編み方によっては、何度もすくったり、何度も同じ目のところをくぐったりするしねぇ。
 実はちょっとじゃないんだけど、コマネズミみたいにせわしない動きがいかにも「ちょっと」っぽい。
 棒針編みだと、「お借りします」というよりは、「ちょっとこっち来なさい」ってところかなぁ、なんて思いました。


2012/03/27  | trackback(0) | comment(0)


087:気分 より

からだごと空に溶け出したい気分 明日の朝は雨になるかも
新田瑛 (新田瑛のブログ2)

 上の句だけ読むと、ウキウキ気分なのかと思った。
 が、「雨になるかも」という結句は、涙を思わせる。わんわん泣きたい気分を「空に溶け出したい」と言っているんだろうか。つまり、自分が泣きながら空に溶け出したら、明日は雨になる。
 
 あるいは、一字空きはきっぱり切れと考えて。
 主体は、空に溶け出したいほどフワフワ幸せな気分で、それは少なくともきれいに晴れた空でないといやで、明日の予報としては雨なので、溶け出すなら今日、という。
 
 うーん……
 やっぱり、明日の雨は主体が溶け出した結果、というふうに読みたい。
 つか、溶け出しませんけど^^;
 今とっても泣きたい気分だから、明日は雨(になってほしい)、ということかな。
 
 ゆっるい鑑賞でどうもスミマセン^^;

2012/03/25  | trackback(0) | comment(0)


086:符 より

感嘆符に満ちた青空スキップでどんどん増えていく四分音符
kei (シプレノート)

 春を待ち焦がれている心理も手伝って、明るく弾むようなこの歌を一首選に。
 
 この空は春というより初夏から夏頃っぽい。
 晴れているだけでなく光り輝いている感じがする。感嘆符が満ちている青空、なんてすてき。そんな空を見ていたらスキップしたくもなるというもの。そしてスキップするたびどんどん増えていく四分音符。
 音楽を奏でるとかそんなシャレたものじゃなくて、つい鼻歌歌っちゃう、そんなウキウキ感がとても好き。

2012/03/25  | trackback(0) | comment(0)


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