この街の余白を埋めるありふれた鳩鳩ベンチ鳩わたし鳩村上きわみ (
北緯43度)
なんというか、この、白っちゃけたイメージ。
街にもわたしにもなんら意味も価値も持たせない、いっそ無機質な歌。鳩もわたしもまるで息をしていないかのようだ。
街にとっての余白もあなたにとっては生活空間であり、そしてあなたは生きている。どうか「ありふれた」鳩と自分を一緒にしないで。「余白を埋める」のでなく、あなたを描いてください。
以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略
西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
色付ける柿の向こうに塔見えてまだ日の高き斑鳩の里
泉 (つれづれ亭)
山鳩が隣家の屋根を歩きをり春は瞬く間に膨らみて
富田林薫 (カツオくんは永遠の小学生。)
戦場の青空のため伝書鳩特別装備の第08MS小隊
柚木 良 (舌のうえには答えがでてる)
鳩胸の量産型が大挙して押し寄せてくるア・バオア・クー
しろうずいずみ (花と石ころ)
その鳩は絶望を越えて飛ぶと云う 古き伝書に記されし鳩
野良ゆうき (野良犬的)
なんかこう鳩じゃ話になんなくて見上げた空に烏を探す
史之春風 (はちぶんめblog)
スタジオでまどろみながら幽霊がつぶやく寝言「鳩が出ますよ」
青野ことり (こ と り の ( 目 ))
言いたくて言えないことがまたひとつ鳩尾あたりでのたりとうごく
小早川忠義 (ただよし)
三十路過ぎ歌を紡ぎてひとりごつ「一度は『鳩よ!』に載りたかったよ」
佐原みつる (あるいは歌をうたうのだろう)
そしてまた時間は過ぎていたようで壁の時計の鳩が鳴き出す
天野 寧 (三十一文字の毒薬?)
いつからか時計の鳩も引きこもりいよいよひとりぼっちの私
遠藤しなもん (忘れちゃった。)
真剣な話をしたいと思うのにあなたは鳩のほうばかり見る
吉浦玲子 ([湖]湖蓮日日(これんにちにち))
いつせいに鳩立ちしあとしらじらと道はありたりわたくしのため
星野しずる (タンカdeシズル)
波止場にてあなたの午後から遠ざかる岸辺の果てにやさしい小鳩
勺 禰子 (ディープ大阪・ディープ奈良・ディープ和歌山)
命名の妙に惹かれてコーナンで「鳩目パンチ」を買ってしまった。
(関西圏以外の方のために) *コーナン*ホームセンターの名前
東京テレポート博士 (猫背の犬養先輩はネズミにそっくり)
鳩に豆鉄砲をくらわしたら伝書鳩協会の人にボコボコにされました
八朔 (I am still here.)
山鳩の二十一首を知るまではテテーポッポに意味はなかった
みち。 (暴走シンドローム。)
身勝手な平和を背負わされている鳩たちが飛ぶ鈍色のそら
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2009/11/24 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)
終電と始発の間(はざま)のひとときにメトロは宙(そら)の夢を見ている 橋都まこと (
笑ってどこでもサヴァイヴァル)
アニメ好きのお気楽堂としては、一読「銀河鉄道999」を連想した。宮沢賢治じゃないところがダサいでしょ^^;
たしか999では、列車はそれぞれ空間へ飛び出すとしても「アンドロメダ行き」は999だけだったと思う。それでもって機関車何とかはプライド高かったんだよね。つまり格が違う。まして地球から外へいけない列車なんて下の下ということになるのかも。
で、メトロですから、(一部外に出るものもあるけど基本は)地下しか知らない。穴倉の中でいつか宇宙へ旅立つ日を夢見ている、哀愁のメトロ。なんか、労働者哀歌みたいな気がしてきた^^;(999がエリートとは思いませんが^^;
えー、今回はあんまりかわいいんでもう一首。
北千住まで泣きながら乗るメトロ230円の失恋y* (Perl Python)
具体的なのがいい。「北千住」と230円。住んでいる人には失礼な話だが、「北千住」といわれると、北野たけしも笑いにするようなイメージが浮かんでしまう。その安っぽさと、230円というお値段。作者の中に、この失恋自体「安っぽい」と思う気持ちがあるんじゃなかろうか。
泣きながらメトロに乗れるんだから、かなりの失恋、ではあろうが、230円分泣いたらきっぱり終わらせてやる、という感じもしないではない。
四十路のオバハン^^;からすれば、青春やなぁ!と思うわけです。
う、うらやましい……(またか^^;
以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略
西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
更けし道を少し迷いて歩み来ればメトロマークの灯の温かし
富田林薫 (カツオくんは永遠の小学生。)
『知られざる地底人の謎』という本をねっしんによむメトロ職員
五十嵐きよみ (99本の薔薇の花束)
写真やらパリのメトロの切符やらひそませコクトー詩集は静か
島田典彦 (ふるふる電力)
それぞれの時間が止まらないようにメトロノームのぜんまいを巻く
ももや ままこ (★SARU×3★)
擦り切れた21時の一服はメトロポリタンホテルのロビー
野良ゆうき (野良犬的)
網棚のサメの腐臭に耐え切れず東京メトロおおきく傾ぐ
本田あや (明晃晃)
空色のメトロにしよう さよならを置いてくるにはいい眩しさだ
あみー (正直なたましい)
メトロでの旅に出かける 景色ではなくて自分を見つめるために
黄菜子 (月待ち人の窓辺)
ダイアナのオースチン・メトロ若き日の逸話になりて展示されたり
兎六 (一人暮らしの日記)
兄弟のほしい二人の少年がゆれるメトロでとなりにすわる
村本希理子 (きりころじっく2)
螺子を巻く人のなきまま古びたるメトロノームは父母を見守れり
(見守れり/まもれり)
moco (LyricHolic)
ゆっくりとメトロノームの捩子を巻く 正しいことの正しさのため
David Lam (でたらめなうたどもよ!)
メトロとは呼び慣れぬ名よ行き先はモンパルナスじゃない、池袋。
今泉洋子 (sironeko)
B4の出口にあるとふ宇宙駅メトロの段(きだ)で夢より醒めぬ
K.Aiko (「夢幻館」-別館-)
灰色のメトロポリスの男等よ 手にもつ花は 枯れていないか
瑞紀 (歌信風(かしんふう))
メトロからの逆巻く風と君からのただ一行に拒まれている
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2009/11/24 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)
本当(は怒ってきみが投げつけた木綿豆腐)に申し訳ない矢島かずのり (
蟲短歌)
読み始めてまず、ん?と思いますよね。括弧の位置がおかし……くないんだ、と分かったとたんに、ぷぷっと笑えて、表記方法も歌のうちかぁ、と一本とられた感じ。
目で楽しむように作るというのも面白いなぁ。(腕があればの話^^;)
以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略
西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
携帯のメールを見つつ豆腐屋が笛吹き通る蒸し暑き午後
もよん (もよん日記)
ままならぬ 思いは 腹に閉じ込めて 崩した豆腐 鍋に投げ込む
大辻隆弘 (大辻隆弘 題詠100首のために)
おわかれは杏仁豆腐、むらさきの薄き陶器の匙に掬ひて
水須ゆき子 (ぽっぽぶろぐ)
春が春が追いかけてきて味噌汁に入れる豆腐を賽の目に切る
椎名時慈 (タンカデカンタ)
つかの間の癒し求めて真っ白な豆腐深くにドジョウが潜る
野良ゆうき (野良犬的)
こだわりの豆腐の棚のその横にこだわりのない豆腐が並ぶ
カー・イーブン (ほぼ31音)
遺伝子を組み換えられた豆腐屋を使用してないとは書いてない
村木美月 (うたりずむ)
「男前」自分で名乗る豆腐あり それなら食べてやろうと思う
ワンコ山田 (歩道を走る自転車のこども)
夕映えに豆腐屋のラッパすれ違い絶対音感試されている
空色ぴりか (美利河的題詠百首)
どうすればよかったのだろう賽の目に切った豆腐を小鍋にはなつ
わたつみいさな。 (乱切りくじら)
たぶん今泣いていいはず黄昏の豆腐屋さんとすれ違う路地
瑞紀 (歌信風(かしんふう))
本当のことは誰にも言わぬもの 夕餉におぼろ豆腐を掬う
田中彼方 (簡単短歌「題詠だ」)
豆腐屋のラッパ全国大会で三連覇してパンと称さる。
夏椿 (夏椿)
一丁の豆腐の含む水ありておのがおもさに潰れゆきたり
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2009/11/23 Mon | edit? | trackback(0) | comment(0)
男運なしと思ひて生き来しが最後に福の残りてゐたりうめさん (
今日のうた)
うわーん、すてきじゃないですか!
しかも、のろけなのに控え目。
厳密に言うと「最後」ではないはずだが、本人が「最後」と決めたということと、相手を「福」と思う心持ち、幸せですなぁ。(決してイヤミではなく^^;)
――逢うべき糸に出逢えることを 人はしあわせと呼びます
(中島みゆき 「糸」より)
おねーさまもこう言っとるし、皆の衆、人生諦めちゃイカンですぞ^^; いつ運命の人と出会うかも知れん。
以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略
智理北杜 (智理北杜)
殊更に男女の別を言いたがる奴に限って料理ができぬ...
西中眞二郎 (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
携帯にお辞儀しながら詫びを言う男が通り過ぎて行きけり
ふしょー (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
制服の海の男になれなくて裸眼視力を罵った夜
こはく (プラシーボ)
かじかんだ指でたどれば首すじにうろこのなごりがあると男は
五十嵐きよみ (99本の薔薇の花束)
男声と女声のあいだで口ずさむ(僕の)わたしの今日の鼻歌
夏実麦太朗 (麦太朗の鍛高短歌4)
転んでも泣くのを我慢できた日は覚えているよ男の子だった
野良ゆうき (野良犬的)
背を向けた男の肩に盛り上がる筋肉という頑ななもの
カー・イーブン (ほぼ31音)
肋骨の一本も使わず男を産む女とは神より恐ろしきもの
宮田ふゆこ (ソーダ・ファウンテン)
ふたつめの失恋からも浮上して「第三の男」ウクレレで弾く
村本希理子 (きりころじっく2)
麻紐の結び目にさへ女男ありて脳の髄をつよく縛れり (女男/めを 脳/なづき)
小籠良夜 (《冥の逸脱》)
老水夫むかしむかしを語りなば若き男は海を征(ゆ)くべし
砺波湊 (トナミミナト2007)
委員長の「ちょっと男子!」と言う声を着信音に設定したい
史之春風 (はちぶんめblog)
やせがまんするが男の生きる道 たまごは固く茹でねばならぬ
水野彗星 (彗星不動産)
答案で折ったヒコーキ飛ばしながらおしえてもらう男のヒミツ
大辻隆弘 (大辻隆弘 題詠100首のために)
かぎりない遠さがそこにあるやうに男傘女傘のあはひの雨よ
瑞紀 (歌信風(かしんふう))
臆病な男のシャツの肩口にわが肌色を残しきにけり
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2009/11/23 Mon | edit? | trackback(0) | comment(0)
ひさびさのコラボ鑑賞。
夢で逢い夢から覚めて永久に集合場所をなくす俺たち川鉄ネオン (
今週の俺が俺が)
先日のテレビで若者が恋愛を面倒だと思っているという内容の特集を見た。
一方、バーチャルゲームの中でアバター同士で結婚したりするらしい。
なんとなく、川鉄さんの歌はそういう雰囲気の歌だなぁと思う。夢(バーチャル)の方が幸せだと本当に感じている人もいるのかも知れない。
集まってしか暮らせない僕たちはきっとだれかのなにかの一部みち。 (
暴走シンドローム。)
一方、みち。さんの歌は、一人でいられないという、正反対のようで、でもどこか川鉄さんの歌と相通ずるところがある。
ケータイで繋がっていないと不安だという若者がいるそうだが、そういう「僕たち」も「だれかのなにかの一部」であって、確固たる「自分」ではない、そんな喪失感のようなものが「集合場所をなくす俺たち」とよく似ていると思う。
以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略
野州 (易熱易冷〜ねっしやすくさめやすく、短歌編)
蔑(なみ)されて煙草投げ捨つ集会のシュプレヒコール遠く聞きつつ
やましろひでゆき (短歌とか短歌とか短歌とか)
集団が苦手だと意気投合してたちまち作る苦手な集団
本田あや (明晃晃)
青春の後日談だけほろほろと集めてしまうロッカーを置く
泉 (つれづれ亭)
紫の立子(たつこ)全集古書店にひらけばうすきルビ振られあり
酒井景二郎 (F.S.D.)
武器準備集合罪にすれすれの我ら呪文を保つ者ども
大辻隆弘 (大辻隆弘 題詠100首のために)
声はひとつ高みに集ひ亡きものをしづめむとする歌は果てたり
髭彦 (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
百円で売らるる本の片隅に歌集・句集のあまた並びぬ
田丸まひる (ほおずり練習帳。)
腕はあっち、膝はそっちにねじられてからだの芯に集める火花
ワンコ山田 (歩道を走る自転車のこども)
ゆすっても心残りは溶けなくて水上置換で集めて燃やす
越後守雪家 (越の国)
集中中中は絶対見ないでね必死なあたしはあたしじゃないの
月原真幸 (さかむけのゆびきり。)
右耳は集音マイク 知らなくていいことばかり拾ってしまう
沼尻つた子 (つたいあるけ)
春宵の猫集会へ招ばれしかストラップよりキティ失せたり
里坂季夜 (コトノハオウコク)
なにもかもがTOO MUCHな日はみだしたものを集めて毛布に潜る
勺 禰子 (ディープ大阪・ディープ奈良・ディープ和歌山)
廃村の集会所には鍵がなく、黒板にかすれた「新住所」二つ。
近藤かすみ (気まぐれ徒然かすみ草)
キッチンの床にこぼせし米粒を集めゐてふいになみだ湧きいづ
原 梓 (題詠blog百首を走る。)
集う鳩、集う老人 静止画のようなベンチで時間(とき)が憩えり
佐藤紀子 (encantada)
キーを打つ指をしばしば止めながら想ひつつ編む母の遺歌集
田中彼方 (簡単短歌「題詠だ」)
ベルマーク集めて建てたくいだおれ太郎の像が校庭にある!
瑞紀 (歌信風(かしんふう))
集めても飛べやしないよ とどめたら風は死んでしまうのだから
佐山みはる (月待ち人の窓辺)
清貧の昭和の父のたしなみに切手収集というがありけり
夏椿 (夏椿)
遺歌集は現在形でつづられて行間にけふも秋の雨降る
陸王 (Always Walking with Yu)
ラフレシア集めて作る首飾り 君に贈って虫除けにする
わらじ虫 (楽園 by わらじ虫。)
集めても何も起きない点数の付いた麦茶が売れてるらしい
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2009/11/23 Mon | edit? | trackback(0) | comment(0)
どのように散りましょうかと酸性の色を濃くする夜の紫陽花やや (
言の葉たち)
とても言葉のまとまりというか、音の流れがキレイ。
するっと読めると印象が薄くなりがちだが、「どのように散りましょうか」とくれば。
色っぽいですね。
紫陽花は七変化というくらいだから、昼の場面を詠うことが多い気がするが、夜の紫陽花の、しかも散り方という観点がおもしろい。というか、紫陽花は基本、散りませんから^^; 散る歌がないのは当たり前。
ということは、紫陽花は何かの喩えと読むべきなのかなぁ。「散る」「夜」などと合わせて考えると夜のお商売の女性とか?「酸性の色を濃くする」はもう、だんだん化粧が濃くなって……(^^;
うぅむ、微妙にエグイ。
やっぱり、擬人化するより、紫陽花の丸い房が囁くイメージの方が好きだ。
以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略
腰重く酸味渋味のほのかなる深き色香に酔ひたきものを
きじとら猫 (きじとら小部屋)
あなたとの恋を長持ちさせるため脱酸処理をほどこす夕べ
青野ことり (こ と り の ( 目 ))
傷ついた羽をたたんで丸くなる 酸っぱい水はもう飲み飽きた
ぱぴこ (テクテク)
要するに酸素不足だ誰一人ほころばぬ春の満員電車
こはく (プラシーボ)
聞きわけのよさをうたがう日もあって焦がさぬように酸っぱさを煮る
小早川忠義 (ただよし)
言ふことを聞かぬ部下より迫り上がる胃酸に顔を顰むるばかり
素人屋 (素人屋雑貨店)
弾まない会話の理由 ドレッシングの強い酸味のせいにしている
花夢 (花夢)
白銀の嘘はゆっくり酸化する綺麗なままで腐りたいのに
ワンコ山田 (歩道を走る自転車のこども)
風鈴もきんぎょも揺れてやってくる(ちりん)(ちゃぽん)と酸素をまぜて
笹井宏之 (【温帯空虚】)
どことなく炭酸水である夜をストローなしで飲むわたしたち
兎六 (一人暮らしの日記)
飛行機は酸化しながら青空をすこし旋回して降りてくる
村本希理子 (きりころじっく2)
おほははの好みし酸茎買ひたるは西入ル東入ル何処の路地か
桑原憂太郎 (桑原憂太郎の短歌Blog)
酸つぱいのが好きと言ふA子に担任が「いつからなの?」とおそるおそる聞く
moco (LyricHolic)
いつのまにか息苦しさも感じなくなり生きていく 酸欠のまま
今泉洋子 (sironeko)
あの夏のあまたなる死を思ふべし項垂(うなだ)れて立つ酸漿(ほほづき)の群
寒竹茄子夫 (鮎と銀杏)
ため息に夕陽が翳る裏庭の酸素ボンベは銹びてころがる
夜さり (夕さり夜さり)
酸ゆきもの舌に満ちきて知覚する噛み締めをりしくちびるの端
宵月冴音 (新銀星亭〜Nova Villa Argentee D'Etoile〜)
誰なりや若きスダチの炭酸水(サイダー)をミネルヴァなどとと名付けたりしは
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2009/11/23 Mon | edit? | trackback(0) | comment(0)
猫だった記憶があって不機嫌は頭を撫でられるとおさまる 花夢 (
花夢)
猫歌第2弾!(おいっ^^;
そういわれると基本的に猫は頭を撫でるのは嫌がらないような。抱き上げるのを嫌がって逃げるのはたまにいるけど。
不機嫌が一応おさまる、というのは多分、頭を撫でるというスキンシップそのものと頭を撫でるまでのプロセスにあるわけで。ただ、不機嫌だったのにそう簡単に甘い顔するのもしゃくに障るから、あたし昔は猫だったのよ、と。他愛ない不機嫌を軽くいなす男と、分かっていて頭を撫でてもらうために不機嫌になる女と。
――って、つまりはラブラブの恋人同士じゃーん!!
うう、うらやましい……
(なんか、最初に受けた印象から大きくそれた鑑賞になってしまった。
歌の真意とはえらい違う気がする……スイマセン^^;)
以下、お気楽選歌
作者名(作者ブログ名) 敬称略
此花壱悟 (此花帖)
つれづれに竜頭をまわしつづけている別に時間は壊れないから
本田あや (明晃晃)
頭痛薬 どこかの人のやさしさにこちらを向いて欲しい日もある
もよん (もよん日記)
コンビニで トイレだけでは 気が引けて 饅頭いっこ ぶら下げて出る
泉 (つれづれ亭)
おそらくはこんなものよと言へる恋まづ頭より恋は死ぬるか
新井蜜 (暗黒星雲)
頭からかじる目刺しのはらわたのようなきみとの夜の後味
ほきいぬ (カラフル★ダイアリーズ)
きれいごと言ってる僕の頭にもアレやコレやは山ほどあって
村上きわみ (北緯43度)
むずかしい顔で竜頭を巻きながら父がだまっている 夏だった
暮夜 宴 (青い蝶)
つまさきで埠頭の夜をかきまぜて風に吹かれるままのみちゆき
kei (シプレノート)
人に少し哀しみ残し三頭の河馬の背中のしずかに暮れる
やすたけまり (すぎな野原をあるいてゆけば)
太陽のほうを向くしかない頭 どの彗星も風に吹かれて
ほたる (ほたるノオト)
誰もこないところで秘密は作られて青鶏頭の揺れる廃校
村木美月 (うたりずむ)
花嫁は頭上にティアラ煌めかせ修羅場なんかは知らないふりで
末松さくや (旅人の空(待ち人の雪別館))
ほらここが頭蓋骨よ、となぞらせる 教わるために指先はある
佐藤紀子 (encantada)
小節の頭の音が揃はない 少し疲れたシニアコーラス
水野加奈 (水の中)
午過ぎの貨物列車の頭から尾までながめて歯を磨きをり
大辻隆弘 (大辻隆弘 題詠100首のために)
わが胸に頭をおきて寝いりたるひとありき遠き黎明のときに 頭=かうべ
続きをたたむ
2009/11/20 Fri | edit? | trackback(0) | comment(2)
ようやく完走しました。
これから鑑賞に専念します。
2009/11/17 Tue | edit? | trackback(2) | comment(5)
折り返し地点は多分過ぎたから好きなものだけ読もうと思う
2009/11/17 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)
うっかりと口げんかなどせぬように戻るボタンをおでこに付ける
2009/11/17 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)
投入の刹那起こりし静電気百円玉が側溝に消ゆ
2009/11/17 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)
口をはさむ隙も与えずしゃべりまくり断るや否や捨て台詞とは
2009/11/17 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)
なぜ首位がマイナスなのと言う声の足元見れば赤いピンヒール
2009/11/17 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)
徹マンの朦朧とする頃合に卓の下から五枚目の白
2009/11/17 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)
見上げたる夜空の中にすでになき彼方の星の過去の輝き
2009/11/17 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)
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