お気楽堂本舗
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020:鳩 より

category: 題詠選り好み2008
この街の余白を埋めるありふれた鳩鳩ベンチ鳩わたし鳩
村上きわみ (北緯43度)

 なんというか、この、白っちゃけたイメージ。
 街にもわたしにもなんら意味も価値も持たせない、いっそ無機質な歌。鳩もわたしもまるで息をしていないかのようだ。
 街にとっての余白もあなたにとっては生活空間であり、そしてあなたは生きている。どうか「ありふれた」鳩と自分を一緒にしないで。「余白を埋める」のでなく、あなたを描いてください。

2009/11/24 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)


020:メトロ より

category: 題詠選り好み2007
終電と始発の間(はざま)のひとときにメトロは宙(そら)の夢を見ている
橋都まこと (笑ってどこでもサヴァイヴァル)

 アニメ好きのお気楽堂としては、一読「銀河鉄道999」を連想した。宮沢賢治じゃないところがダサいでしょ^^;
 たしか999では、列車はそれぞれ空間へ飛び出すとしても「アンドロメダ行き」は999だけだったと思う。それでもって機関車何とかはプライド高かったんだよね。つまり格が違う。まして地球から外へいけない列車なんて下の下ということになるのかも。
 で、メトロですから、(一部外に出るものもあるけど基本は)地下しか知らない。穴倉の中でいつか宇宙へ旅立つ日を夢見ている、哀愁のメトロ。なんか、労働者哀歌みたいな気がしてきた^^;(999がエリートとは思いませんが^^;

 えー、今回はあんまりかわいいんでもう一首。

北千住まで泣きながら乗るメトロ230円の失恋
y* (Perl Python)

 具体的なのがいい。「北千住」と230円。住んでいる人には失礼な話だが、「北千住」といわれると、北野たけしも笑いにするようなイメージが浮かんでしまう。その安っぽさと、230円というお値段。作者の中に、この失恋自体「安っぽい」と思う気持ちがあるんじゃなかろうか。
 泣きながらメトロに乗れるんだから、かなりの失恋、ではあろうが、230円分泣いたらきっぱり終わらせてやる、という感じもしないではない。
 四十路のオバハン^^;からすれば、青春やなぁ!と思うわけです。
 う、うらやましい……(またか^^;

2009/11/24 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)


019:豆腐 より

category: 題詠選り好み2008
本当(は怒ってきみが投げつけた木綿豆腐)に申し訳ない
矢島かずのり (蟲短歌)

 読み始めてまず、ん?と思いますよね。括弧の位置がおかし……くないんだ、と分かったとたんに、ぷぷっと笑えて、表記方法も歌のうちかぁ、と一本とられた感じ。
 目で楽しむように作るというのも面白いなぁ。(腕があればの話^^;)

2009/11/23 Mon | edit? | trackback(0) | comment(0)


019:男 より

category: 題詠選り好み2007
男運なしと思ひて生き来しが最後に福の残りてゐたり
うめさん (今日のうた)

うわーん、すてきじゃないですか!
しかも、のろけなのに控え目。
厳密に言うと「最後」ではないはずだが、本人が「最後」と決めたということと、相手を「福」と思う心持ち、幸せですなぁ。(決してイヤミではなく^^;)

――逢うべき糸に出逢えることを 人はしあわせと呼びます
   (中島みゆき 「糸」より)

おねーさまもこう言っとるし、皆の衆、人生諦めちゃイカンですぞ^^; いつ運命の人と出会うかも知れん。

2009/11/23 Mon | edit? | trackback(0) | comment(0)


018:集 より

category: 題詠選り好み2008
ひさびさのコラボ鑑賞。

夢で逢い夢から覚めて永久に集合場所をなくす俺たち
川鉄ネオン (今週の俺が俺が)

 先日のテレビで若者が恋愛を面倒だと思っているという内容の特集を見た。
 一方、バーチャルゲームの中でアバター同士で結婚したりするらしい。
 なんとなく、川鉄さんの歌はそういう雰囲気の歌だなぁと思う。夢(バーチャル)の方が幸せだと本当に感じている人もいるのかも知れない。

集まってしか暮らせない僕たちはきっとだれかのなにかの一部
みち。 (暴走シンドローム。)

 一方、みち。さんの歌は、一人でいられないという、正反対のようで、でもどこか川鉄さんの歌と相通ずるところがある。
 ケータイで繋がっていないと不安だという若者がいるそうだが、そういう「僕たち」も「だれかのなにかの一部」であって、確固たる「自分」ではない、そんな喪失感のようなものが「集合場所をなくす俺たち」とよく似ていると思う。

2009/11/23 Mon | edit? | trackback(0) | comment(0)


018:酸 より

category: 題詠選り好み2007
どのように散りましょうかと酸性の色を濃くする夜の紫陽花
やや (言の葉たち)

 とても言葉のまとまりというか、音の流れがキレイ。
 するっと読めると印象が薄くなりがちだが、「どのように散りましょうか」とくれば。
 色っぽいですね。
 紫陽花は七変化というくらいだから、昼の場面を詠うことが多い気がするが、夜の紫陽花の、しかも散り方という観点がおもしろい。というか、紫陽花は基本、散りませんから^^; 散る歌がないのは当たり前。
 ということは、紫陽花は何かの喩えと読むべきなのかなぁ。「散る」「夜」などと合わせて考えると夜のお商売の女性とか?「酸性の色を濃くする」はもう、だんだん化粧が濃くなって……(^^;
 うぅむ、微妙にエグイ。
 やっぱり、擬人化するより、紫陽花の丸い房が囁くイメージの方が好きだ。

2009/11/23 Mon | edit? | trackback(0) | comment(0)


017:頭 より

category: 題詠選り好み2008
猫だった記憶があって不機嫌は頭を撫でられるとおさまる
花夢 (花夢)

猫歌第2弾!(おいっ^^;

そういわれると基本的に猫は頭を撫でるのは嫌がらないような。抱き上げるのを嫌がって逃げるのはたまにいるけど。

不機嫌が一応おさまる、というのは多分、頭を撫でるというスキンシップそのものと頭を撫でるまでのプロセスにあるわけで。ただ、不機嫌だったのにそう簡単に甘い顔するのもしゃくに障るから、あたし昔は猫だったのよ、と。他愛ない不機嫌を軽くいなす男と、分かっていて頭を撫でてもらうために不機嫌になる女と。
――って、つまりはラブラブの恋人同士じゃーん!!
うう、うらやましい……

(なんか、最初に受けた印象から大きくそれた鑑賞になってしまった。
 歌の真意とはえらい違う気がする……スイマセン^^;)

2009/11/20 Fri | edit? | trackback(0) | comment(2)


感想報告 (お気楽堂)

category: 題詠百首2009
ようやく完走しました。
これから鑑賞に専念します。

2009/11/17 Tue | edit? | trackback(2) | comment(5)


100:好 (お気楽堂)

category: 題詠百首2009
折り返し地点は多分過ぎたから好きなものだけ読もうと思う

2009/11/17 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)


099:戻 (お気楽堂)

category: 題詠百首2009
うっかりと口げんかなどせぬように戻るボタンをおでこに付ける

2009/11/17 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)


098:電気 (お気楽堂)

category: 題詠百首2009
投入の刹那起こりし静電気百円玉が側溝に消ゆ

2009/11/17 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)


097:断 (お気楽堂)

category: 題詠百首2009
口をはさむ隙も与えずしゃべりまくり断るや否や捨て台詞とは

2009/11/17 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)


096:マイナス (お気楽堂)

category: 題詠百首2009
なぜ首位がマイナスなのと言う声の足元見れば赤いピンヒール

2009/11/17 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)


095:卓 (お気楽堂)

category: 題詠百首2009
徹マンの朦朧とする頃合に卓の下から五枚目の白

2009/11/17 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)


094:彼方 (お気楽堂)

category: 題詠百首2009
見上げたる夜空の中にすでになき彼方の星の過去の輝き

2009/11/17 Tue | edit? | trackback(0) | comment(0)


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